大山、天丸山、帳付山 2009年9月17日 歩行時間 :5時間30分
天丸橋(6:45) → 大山(7:45/8:00) → 天丸山(8:40/50) → 帳付山(10:25/11:00) → 馬道標識付近(12:15/25) → 社檀乗越(13:00) → 天丸橋(13:25)


天丸橋へ登る林道から天丸山を望む
◎アプローチ 
 上信越道を下仁田で降り、県道45号を南西へ。湯の沢トンネルを抜けて神奈川へ南下し国道299号へ。八幡から野栗沢沿いの道に入る。野栗沢より林道に入り、天丸橋まで。(ICより約45分)道はすべて舗装道路で、天丸橋付近は10台程度の駐車広場がある。帳付山のみの場合は、林道を天丸山登山口まで入る事が出来る。

◎特徴
 西上州らしい静かな山が楽しめる。登った日には絶好の秋晴れだったが、他の登山者と誰も合わなかった。鎖場が何箇所かあるが、足場のホールドはしっかりしている。天丸山への最後の鎖場は結構楽しめた。馬道のコルから帳付山へは踏み跡が不明瞭なところがあり注意が必要。
 西上州にある帳付山は、関東百名山にも選ばれている山であり、何時かは登ろうと思っていた。ルート途中の天丸山付近に発生した山火事で、登山道が荒廃してしまったという記事を目にしてから改めて登山情報を見ると、ガイドによって所要時間が随分違う。そんな事から登るのを避けていた帳付山であったが、火事から随分たった事だしもう大丈夫だろうとネットで検索すると、登頂記録が散見される様になった。これなら大丈夫だろうと言う事で、帳付山と、付近の天丸山、大山の三山を歩いてくる事にした。

大山の山頂

大山山頂より天丸山、帳付山方面を望む
 天丸橋の広場に車を止めてしばらくは、沢沿いの道を進む。沢を渡り返しながら登って行くが、黄色いテープが至る所に付いているので迷ことは無い。滝を過ぎたあたりから尾根への急登となる。やがて大山分岐の標識を左折して、ひと登りで大山の山頂へ到着だ。山頂は展望がよく、今日登る天丸山のピークと、左奥に帳付山のピークが見えた。目視距離からして、普通の登山道であれば30分程度の距離に感じたか、地図上のコースタイムは2時間50分。きっと西上州らしいアップダウンの激しい道なのだろう。

天丸山への30mの直登

天丸山の山頂
 大山から分岐まで戻り、天丸山分岐まではわずかな距離だ。ここから天丸山の頂を目指す。一旦下ると目の前に大きな岩壁が現れた。ロープでの直登だ。長目のロープが何段かあったが、2段目は30m位ありそうだ。カメラとストツクにザックに仕舞い、手足総動員で登りきる。手で引っ張りあがる処が何箇所かあったが、足場を探しながら落ち着いて登れば大丈夫だ。天丸山の山頂で一休みしたかったが、下りを考えると落ち着かない。結局10分程度休んだだけで分岐まで戻ることにする。下りはルートが判っているせいか、登りにくらべて楽に感じた。

稜線を巻く登山道、所々でルートファインディンが必要

帳付山の山頂
 天丸山分岐から少し西に下ると、馬道のコルに出る。ここから尾根を直進するのが帳付山へのルートであるが、馬道のコルから先は急に踏み跡が頼り無くなった。所々にある赤いテープを辿りながら進んでいくが、所々で間違った方向へ踏み跡が続いていて、足を下ろした感覚がソフトで違和感を感じた時には、直ぐ確実な道まで引き返す。所々の小ピークを直進で越えるか、北へ捲くか、南へ捲くか、注意しながら進む。ルートを外れた処に人工の看板があったりして、気の抜けないコースだ。馬道のコルから1時間10分で、漸く帳付山の山頂に到着する。山頂の西端は展望が開けていて、諏訪山、御座山など上信国境の山を見ながら昼食を採る。

山中の「高速道路」馬道

社壇乗越付近は林道工事現場になっていた
 下山路は、来た道を馬道のコルまで引き返す。コルから先は平坦な馬道だ。コルまでの頼り無い道から比べると、まるで高速道路の様に感じる。社壇乗越で林道に出るが、丁度工事中であった。ここから林道を辿り車を停めた丸天橋まで戻った。
 如何にも西上州らしいゴツゴツとした登山道が印象的だったが、変化に富んだ3山を巡る周回ルートは結構楽しめる。秋の好天であったにも関わらず、誰ひとりの登山者とも出会わなかった。 静かな山歩きがしたいなら、大山、丸天、帳付の周回コースは絶好のコースだ。密度の濃い山歩きが楽しめた、帳付山であった。